アルゼンチン サッカー少年たちの今

no94 [勝負どころは低く。]

[勝負どころは低く。]
 
 大人に混ざってプレイするジョシ。
 注目して欲しいのは、相手選手と接近する瞬
間は必ず重心が下がっているところです。
 どの年齢でも、どんな場所でも、またポジショ
ンやスタイルを問わず、サッカーのプレイで最初
に問われるのはこの部分なのです。
 この大人達は一般のアマチュアプレイヤーと
はいえ、十代半ばのプロのクラブユースにいる
選手達を相手にしても互角以上の実力で、一年
前のジョシはこうも手玉に取ることはできません
でした。
 ジョシの成長期も終わりに近づき、特に背が
伸びたわけでも足が速くなったわけでもありませ
ん。変わったのはこの低重心から生まれる稼動
域の広さと安定感、そして瞬発力を常に発揮し
て余裕を持てるようになったことです。
 一連のプレイのなかで、相手と接近していない
時は何度か顔を上げていることにもお気付きに
なるかと思います。これが余裕の表れでもあり
ます。
 リフティング王・土屋 健二 氏はこうも言ってい
ます。
 「練習とは、余裕を生むためにするものだ。練
習で上達していけば練習時間の余裕が生まれ、
上達すればボールを持っても余裕が生まれ
る」。
 低重心は心掛けの問題でもありますが、それ
を練習中にも心掛けることによって技術に裏付
けされた本当の余裕をつくり出せるのです。


 


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こうやってプロを目指していく